
人に寄り添うデザインは、いかにして生まれたか。
フィンランドを代表する、
建築家でデザイナーのアルヴァ・アアルト 。
色褪せない名作の誕生を陰で支えたのは、
最初の妻アイノだった――。
20世紀を代表する建築家・都市計画家でありプロダクツデザイナーでもあったアルヴァ・アアルトと妻アイノの魂の交流を描いた映画『アアルト』が10月13日(金)から公開されます。また、このタイミングで二人が交わした手紙の数々を彼らの孫であるヘイッキ・アアルトが編集した『アイノとアルヴァ アアルト書簡集』(草思社)の刊行も予定されています。これらを記念して、誠品生活日本橋では、北欧ジャーナリストの森百合子さん、東海大学文化社会学部北欧学科講師の柴山由理子さん、映画『アアルト』の宣伝を担当するVALERIA代表の小倉聖子さんに、“二人のアアルト”を巡るお話をいただきます。
この映画の見どころや、事前に知っておいた方が楽しめる知識など、アアルトに興味のある方、彼らの名前を初めて聞いたという方にも貴重なこの機会、どうぞ決してお見逃しのないように。
■イベント情報
日時:2023年9月29日(金) 19:00~20:30
場所:会場観覧/オンライン(Zoomウェビナー)
参加費:無料
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会場観覧/オンライン
■アルヴァ・アアルト 生誕125周年「AALTO」
2023年10月13日より、ヒューマントラストシネマ有楽町、 UPLINK吉祥寺他全国公開。
作品情報
<書誌情報>
ISBN978-4-7942-2676-1
C0052 \6500E
草思社 定価(本体6500円+税)
A5上製 544ページ カラー写真含む
<著訳者>
【著者】ヘイッキ・アアルト=アラネン
アイノ・アアルトとアルヴァ・アアルトの孫。母親がアアルト夫妻の長女。アルヴァ・アアルト財団副会長、アルテック社役員、アルヴァ・アアルト・アカデミー役員。
【訳者】上山美保子(うえやま・みほこ)
東京生まれ。東海大学文学部北欧文学科卒業。大学在学中にフィンランド・トゥルク大学人文学部フィンランド語学科留学。現在、フィンランド大使館勤務。主な訳書は『フーさん』シリーズ(国書刊行会)、『フィンランド・虚像の森』(神泉社)。翻訳監修に『フィンランド・森の精霊と旅をする』(プロダクション・エイシア)がある。
<内容>
近代建築の巨匠、アイノとアルヴァ、二人の「アアルト」は、どのようにお互いを信頼しあい、共に歩んできたのか。孫であるヘイッキ・アアルト=アラネンが、手紙から二人の素顔を詳らかにする。マイレア邸などのアアルトの名作や、アルテックの創設、ヴァルター・グロピウスやフランク・ロイド・ライトらとの深い絆など、建築・デザインに関する手紙はもちろんのこと、婚前のアイノの手紙や戦争時の手紙も収録した、怒涛の20世紀前半を生きた二人の知られざる姿を伝える、第一級の歴史的ドキュメントである。
森 百合子(もり ゆりこ)
北欧ジャーナリスト、エッセイスト。北欧5カ国で取材を重ね、 暮らしや旅、映画を中心に執筆。『3日でまわる北欧』シリーズ( トゥーヴァージンズ)、『北欧のおもてなし』(主婦の友社) など著書多数。近著『日本で楽しむ わたしの北欧365日』(パイ インターナショナル) では築89年になる古民家で北欧のデザインや考え方を取り入れた 日々の暮らしを綴っている。講演、メディア出演多数。 執筆の傍ら、北欧ビンテージ食器とテキスタイルの店『 Sticka スティッカ』も運営。
https://hokuobook.com
Instagram: @allgodschillun
柴山由理子(しばやま ゆりこ)
東海大学文化社会学部北欧学科講師。 専門は比較政治学、フィンランド地域研究。 早稲田大学社会科学研究科博士後期課程を満期退学。 フィンランドのデザイン企業Golla Oyの Vice President of Sales and Marketingを経て、2018年4月より現職。大学では「フィンランド概論」、「アイスランド概論」、「北欧の政治と経済」、「北欧の思想とアイデンティティ」などの授業を担当している。
小倉聖子(おぐら せいこ)
映画宣伝、映画祭主催「VALERIA」代表。 最新の映画の宣伝プロデュース、また映画祭の企画・運営を行う。ピーター・バラカン音楽映画祭、 ポーランド映画祭、アイルランド映画祭、シャンタル・ アケルマン映画祭、ライナー・ヴェルナー・ ファスビンダー傑作選など。本作映画『アアルト』宣伝プロデュース担当として紹介をしている。