2025年10月に柏書房より出版された西本千尋さんの著書『まちは言葉でできている』の、刊行記念トークイベント&サイン会を開催します。
目の前にあるまちは、どのようにして今あるかたちになったのか。
誰がそれに同意したのか。
住民にまちを変えていく力はあるのか。
「みんなのため」に進められる再開発の矛盾に目を凝らし、その暴力性に抗っていくために、専門家や行政の言葉ではなく、生活にねざした言葉でまちを語り直したい。そんな思いから「まちづくり」現場の約20年を記録した、著者初のエッセイ集です。
今回のイベントには、担当編集者の天野潤平さんにも聞き手としてご登壇いただきます。天野さんが西本さんと出会ったのは、2022年5月の東京文学フリマ。そこで西本さんが無料配布していた『いどうしんぶん』というペーパーを読んだ瞬間に胸を撃ち抜かれ、思わず連載の話を持ちかけたといいます。
本の内容はもちろんのこと、西本さんの文章の魅力、連載から書籍化までの道のり、印象的な装画の裏話など、『まちは言葉でできている』という一冊の本ができるまでを、徹底解剖していきたいと思います。ぜひお気軽にご参加ください。
会場参加特典:西本千尋さん 発行『いどうしんぶん』のコピーを資料として特別に配布いたします。
■イベント情報
日 時:2025年12月3日(水)19:00~20:00(終了時間は前後する場合がございます)
場 所:会場観覧「FORUM」/オンライン(Zoomウェビナー)
開 場:18:45予定
参加費 :
▷会場観覧 対象書籍「まちは言葉でできている」をご持参ください。
▷オンライン 無料
※当日、会場にて書籍の販売もございますが、既にお持ちのお客様は、ご持参の上ご来場ください。
※予告なくイベント内容を変更、延期、中止する場合がございますので、予めご了承ください。
★お申込みはこちら
⇒会場観覧
⇒オンライン
■登壇者ご紹介
西本千尋〈にしもと・ちひろ〉
1983年埼玉県川越市生まれ。NPO法人KOMPOSITION(居住支援法人)理事/JAM主宰。
2003年から商店街、景観、観光、歴史的建築物、町並み保存、エリアマネジメント、居住支援等、各種まちづくりに携わる。
跡見学園女子大学兼任講師。
天野潤平〈あまの・じゅんぺい〉
1989年静岡県生まれ。編集者。主な担当書に『まとまらない言葉を生きる』、『常識のない喫茶店』、『聴こえない母に訊きにいく』、『謝罪論』、『密航のち洗濯』、『コロナ禍と出会い直す』、『共感と距離感の練習』、『いつかみんなでごはんを』、『クィアのカナダ旅行記』、『君たちの記念碑はどこにある?』、『どこかの遠い友に』、『死んでいるのに、おしゃべりしている!』、『まちは言葉でできている』など多数。
■書籍のご案内
「まちは言葉でできている」
著 者:西本千尋
出版社:柏書房
価 格:1,980円(税込)
ISBN:9784760156474
発売日:10/10(金)
都市計画の中で妊婦や子どもや障害者や女性や高齢者の存在が想定されていないこと、安全で快適な空間のためにホームレスの人々が排除されてきたこと、「公園まちづくり制度」の名の下に緑豊かな公園がなぜか消えていくこと、歴史ある町並みや昔ながらの銭湯を残すのがこんなにも難しいこと、「創造的復興」が被災者の生活再建に結びつかないこと――
目の前にあるまちは、どのようにして今あるかたちになったのか。誰がそれに同意したのか。住民にまちを変えていく力はあるのか。「みんなのため」に進められる再開発の矛盾に目を凝らし、その暴力性に抗っていくために、専門家や行政の言葉ではなく、生活にねざした言葉でまちを語り直したい。
“すベて景色の前には「言葉」がある。わたしたちは「言葉」でまちをつくってきた。ある日突然、そこにブルドーザーが現れるのではない。必ず、その前に「言葉」がある。だからその「言葉」が変われば、ブルドーザーの現れ方も、立ち入り方も、去り方も変わり、まちのかたちも変わる。”(本文より)
「まちづくり」に関わるようになって約20年、現場で味わった絶望と反省を、各地で受け取った希望を、忘れないために記録する。ごくふつうの生活者たちに捧げる抵抗の随筆集。
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