2026-02-26

ブレイディみかこさん×浜野佐知さん トークイベント

金子文子を、知っていますか?
時は大正の末。皇太子(のちの昭和天皇)暗殺を計画したとして死刑判決を受け、23歳で自ら獄死した金子文子。
今年の7月で、没後100年となります。

過酷な境遇で育った文子は、理不尽なこの世界のあり方について徹底的に思索し、自力で思想を獲得し、人間の平等と真の自由――私を生きることを求め、国家に抗いました。
その金子文子の思想、生き方に惹かれてやまないお二人が、書籍と映画、それぞれに文子を描いた作品が、まもなくリリースされます。
ブレイディみかこさんの岩波現代文庫版『女たちのテロル』と、浜野佐知監督の映画『金子文子 何が私をこうさせたか』です。

ブレイディさんは、『いまモリッシーを聴くということ』(2017年、Pヴァイン)、『女たちのテロル』(単行本2019年、岩波書店)、『両手にトカレフ』(単行本2022年、文庫2024年、ポプラ社)と、金子文子のことを、伝記的に、あるいは小説にと、さまざまに描いてきました。
今回、アジサカコウジさんの装画による新たなカバーと、書き下ろしのあとがきを加えて、文庫版にて『女たちのテロル』を世に投じます。

女性に門戸を閉ざしてきた日本の映画界にあって監督の道を歩み続けてきた浜野佐知さんは、ご自身を金子文子に重ねながら、いつか文子を映画に撮りたいと願い、それがようやく実現した『金子文子 何が私をこうさせたか』がまもなく公開されます。文子の最後の日々を描いた、渾身の作品です。

浜野監督は金子文子を映像化するにあたり『女たちのテロル』を参考にされたとのこと。ブレイディさんは浜野監督の映画に推薦コメントを寄せられました。
そのお二人が(画面越しながら)初めて顔を合わせ、金子文子について存分に語り合います。

いま、この時代にこそ、金子文子を。
貴重な機会、ぜひご参加ください。

※ブレイディみかこさんは、英国からオンラインでの登壇となります。


■イベント詳細
日 程:2026年2月26日(木) 19:00~20:30
場 所 :会場観覧/オンライン(Zoomウェビナー)
参加費 :
【会場観覧】
書籍付:300円
書籍無:500円 ※書籍は当日レジにてお支払いください。

【オンライン】
①【視聴のみ】参加費 300円
②【書籍付き】参加費+書籍「女たちのテロル」+配送代 2,500円(手数料・税込)
③【書籍付き】参加費+書籍「何が私をこうさせたかーー獄中手記」+配送代 2,500円(手数料・税込)
④【書籍付き】参加費+書籍2種セット+配送代 3,700円(手数料・税込)

※配信はトーク本編のみです。
※2/20(金)以降に「書籍付き」お申込みの方は、イベント開始までに書籍がお手元に到着しない場合がございます。予めご了承ください。

★書籍付きご購入の方には、ブレイディみかこさんのメッセージカードをプレゼントいたします。

お申込みはこちら
会場観覧オンライン

  • ブレイディみかこ(ぶれいでぃ みかこ)
    ライター。1996年より英国在住。『子どもたちの階級闘争』(みすず書房)で第16回新潮ドキュメント賞受賞、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)で第73回毎日出版文化賞特別賞ほか受賞。『他者の靴を履く』(文春文庫)、『両手にトカレフ』(ポプラ文庫)、『ヨーロッパ・コーリング・リターンズ』(岩波現代文庫)、『その世とこの世』(谷川俊太郎との共著,岩波書店)等、著書多数。

  • 浜野佐知(はまの さち)
    映画監督。1971年、ピンク映画監督としてデビュー。1984年、映画製作会社「株式会社旦々舎」を設立、代表取締役となり、監督とプロデューサーを兼任。以後、「性」を女性の視点で描くことをテーマに300本を超える作品を発表。一般映画としては、『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』、『百合祭』、『こほろぎ嬢』、『百合子、ダスヴィダーニヤ』、『雪子さんの足音』。著書に『女が映画を作るとき』(平凡社新書)、『女になれない職業』(ころから)。

  • 女たちのテロル
    著者:ブレイディみかこ
    出版社:岩波書店(岩波現代文庫)
    価格:1,331円 ISBN:9784006023799
    発売日:2026 年2月13日

    国家と対決し獄中で死を選んだ金子文子。女性参政権を求め競走馬に身を投じたエミリー・デイヴィソン。アイルランド独立闘争の狙撃手マーガレット・スキニダー。約百年前、日本と英国それぞれの地で、今のありようをぶち壊し、人間のまったき独立を命がけで求めた三人の生涯を熱く描く。時空を超え孤独な魂を鼓舞する、女たちの物語。

  • 何が私をこうさせたかーー獄中手記
    著者:金子文子
    出版社:岩波書店(岩波文庫)
    価格:1,353円 ISBN:9784003812310
    発売日:2017 年12月15日

    関東大震災後、朝鮮人朴烈と共に検束、大逆罪で死刑宣告された金子文子(1903―26)。その獄中手記には、無籍者としての生い立ち、身勝手な両親や、植民地朝鮮で祖母らに受けた虐待が率直に綴られる一方、どんなに虐げられても、「私自身を生きる」ことをあきらめなかった一人の女性の姿がある。天皇の名による恩赦を受けず、獄中で縊死。23歳。(解説=山田昭次)

  • 『金子文子 何が私をこうさせたか』
    公開:2026年2月28日(土)~
    オフィシャルサイト

    金子文子は、1903年に生まれ、反逆の人生を生きた虚無主義者/無政府主義者。

    父が出生届を出さず「無籍者」として育つ。9歳の時に植民地だった朝鮮に住む祖母の家に引き取られる。奴隷同然の虐待を受け、13歳で自殺を決意するが、思いとどまる。

    16歳で内地に戻され、その後東京で苦学し、キリスト教、社会主義、無政府主義とたどって、権力や生物の絶滅を謳う虚無主義に行き着いた。そして朴烈と出会う。彼は朝鮮で独立運動に参加し、日本に逃れてきた虚無主義者だった。

    二人は不逞社を組織して、日本の帝国主義、植民地主義を批判する活動を開始する。しかし、関東大震災の際に検束され、官民による朝鮮人虐殺を正当化するための、皇太子を狙った爆弾犯としてフレームアップ(でっちあげ)される。

    文子も朴烈も冤罪を主張するのではなく、「大逆罪」(天皇や皇族に対して危害を加えた、あるいは加えようとした罪)を引き受け、日本の国家と対峙して思想的な闘いを展開した。大審院で死刑判決が下されるが、恩赦で無期懲役に減刑された。文子は減刑状を破り捨てる。

    栃木女子刑務所に送られた文子は、恩赦に感謝し、皇室に恭順の意を示すよう強要されるが、一貫して拒絶する。1926年7月23日、独房で自ら縊死した。23歳だった。

    本映画は、これまで空白だった死刑判決から死に至る、金子文子の最後の闘いを、残された数少ない短歌と共に描く。

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