2023-02-25

【刊行記念】日台受験戦争現場レポート 朝比奈あすかx呉曉楽対談イベント

アジア圏では、「受験戦争」という、特殊な文化が存在します。
我が子をいわゆる「エリート学校」に入れるために繰り広げられる、激しい競争です。
そんな中、「受験戦争」に苦しめられ、押しつぶされそうな子供と親たちも大勢います。

それらの過酷な実態を描いたのが、朝比奈あすか氏の『翼の翼』と台湾作家・呉曉楽氏の『子供はあなたの所有物じゃない』です。
『翼の翼』では、母親としての葛藤に焦点が当てられる一方、『子供はあなたの所有物じゃない』では、家庭教師の視点から、子供たちが負う精神的苦痛を如実に記録しています。
日本と台湾、違うようで似ている文化。
親と子供、家族なのに対立的な立場。
著者のお二人をお迎えし、現在アジア圏の子供を持つ家庭にとって、最も関心のあるテーマについて語り合います。
皆様のご参加をお待ちしております。


■イベント情報
日時:2023年3月4日(土) 13:30~15:30(終了時間は変更の可能性あり)
場所:会場観覧/オンライン(Zoomウェビナー)
参加費:無料
※社会情勢等の事情によりイベントを中止する場合がございますので、予めご了承下さい。

お申込み、詳細はこちら
会場観覧オンライン

  • 朝比奈あすか 作家
    2000年、ノンフィクション『光さす故郷へ』を刊行。06年、群像新人文学賞受賞作を表題作とした『憂鬱なハスビーン』で小説家としてデビュー。『憧れの女の子』『自画像』『人生のピース』『さよなら獣』『人間タワー』『君たちは今が世界(すべて)』『翼の翼』『ななみの海』など著書多数。作品は中高受験問題に多く採用されている。

    『翼の翼』(作・朝比奈あすか)
    日本語版出版日:2021/9/22
    過熱する親の心情を余すところなく描いた、凄まじき家族小説。
    専業主婦、有泉円佳の息子、翼は、小学二年生。興味本位で進学塾の全国テストを受け、中学受験に挑戦することになる。最大手の進学塾「エイチ」に入った翼は、男子四天王といわれる難関校を狙う。中高一貫校を受験した経験のある夫真治と、それを導いた義父母。中学受験にまったく縁のなかった円佳が、塾に、ライバルに、保護者達に振り回され、世間の噂に、家族に、そして自分自身のプライドに絡め取られていく。

  • 呉曉楽 作家
    1989年台湾・台中生まれ。台中市在住。台湾大学法律科卒業。長年の家庭教師の経験に基づく短編集『你的孩子不是你的孩子(子供はあなたの所有物じゃない)』で2014年デビュー。ほかに長編小説『上流児童』、『我們沒有祕密(私たちに秘密はない)』、エッセイ集『可是我偏偏不喜歡(だけど、とにかく嫌い)』などがある。

    台湾:『子供はあなたの所有物じゃない』(作・呉曉楽 訳・木内貴子)
    日本語版出版日:2022/10/19
    元家庭教師の著者が描く、教育の意味と本質を問いかける全九話の短編集。台湾で6.6万部のベストセラー。
    本作は2018年に台湾公共電視台でドラマ化され、親子関係や育児、教育、女性の生き方についての社会的な議論を巻き起こした(日本でもNetflixで配信中)。