2025-05-17

「日本橋の装飾を観察する 〜様式建築からポストモダンまで」

2020年に高島屋史料館TOKYOで開催され、それまであまり説明されてこなかった建築装飾のおもしろさが大きな話題を呼び、待望の書籍化を果たした『装飾をひもとく–日本橋の建築・再発見–』展。
その後、続編である「さらに 装飾をひもとく 日本橋の建築・再発見」展(2024年)まで発展し、身近な建築のディテールを奥行きあるものとして観察するという愉しみが建築好きたちのなかで広がりつつあります。

江戸時代より経済・文化の中心地として栄えた日本橋は、明治以降東京でいち早く《近代》の風景を現出させました。
今回のトークイベントでは、『装飾をひもとく–日本橋の建築・再発見–』の監修者である五十嵐太郎さんと菅野裕子さんに、日本橋高島屋、日本橋三越本店本館、日本銀行本店本館、三井本館など、この地に残るヨーロッパに学んだ本格的な古典主義の近現代建築からポストモダン建築まで、そのディテールや装飾を資料で紹介いただきながら、日本橋周辺の建築の魅力について、改めてじっくりと語っていただきます。

東京建築祭2025で特別公開される『三井本館』(5/24、25)の見どころ紹介など、イベントを楽しむうえで必聴のエピソードなども交えながら、みなさんに新たな視点をもって東京の多彩な建築を再発見いただくきっかけとなれば幸いです。

※会場参加の方に限定で、『装飾をひもとく』に関連する建築MAPを配布予定です。

■イベント情報
日 時:2025年5月17日(土) 13:00~14:00 (終了時間は前後する場合がございます)

<会場観覧>
場 所:誠品生活日本橋イベントスペース「FORUM」
定 員:60名
参加費:無料

<オンライン>
場 所:オンライン(Zoomウェビナー)
参加費:無料
※1ヶ月限定でアーカイブ配信を予定しております。後日、準備が出来次第、URLを送付いたします。

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会場観覧
オンライン

  • ■出演者情報
    五十嵐太郎(いがらし・たろう)
    1967年生まれ。東北大学大学院工学研究 科教授。ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展2008の日本館コミッショ ナー、あいちトリエンナーレ2013の芸術監督、「インポッシブル・アーキテ クチャー」展などの監修などをつとめる。2014年の芸術選奨新人賞を受賞。 『日本建築入門』(筑摩書房、2016年)、『建築の東京』(みすず書房、2020年) など、著書多数。

  • 菅野裕子(すげの・ゆうこ)
    横浜生まれ。横浜国立大学大学院都市イノベー ション研究院特別研究教員。博士(工学)。西洋建築史専攻。1991 年横浜国 立大学工学部建設学科卒、1993 年同大学院修了、2006-07 年フィレンツェ 大学建築学部客員研究員。著書に『建築と音楽』(共著、NTT 出版、2008 年)、『14 歳からのケンチク学』(共著、彰国社、2015年)『横浜の名建築をめぐる旅』(共著、エクスナレッジ、2021年)、『様式とかたちから建築を考える』(共著、平凡社、2022年)他。

  • ■書籍ご紹介
    書 名:装飾をひもとく
    著 者:五十嵐太郎 菅野裕子
    出版社:青幻舎
    ISBN :978-4-86152-823-1
    価 格:2,530円(税込)

    見慣れた日本橋の建築を再発見するー。建築好き必携の偏愛的マップ

    江戸時代より経済・文化の中心地として栄えた日本橋は、かつて全く新しい風景を出現させた最先端の地。日本橋高島屋をはじめとし、周辺には日本橋三越本店本館、日本銀行本店本館、三井本館など、ヨーロッパに学ぶ本格的な古典主義の建築が多数残っていることからも、それは明らかです。
    また近年、日本橋は新たな再開発が進む街として注目されます。本書では日本橋高島屋を中心に、日本橋地域の近現代建築を取り上げます。なかでも建築の細部・装飾に焦点をあて、西洋の古典主義が日本橋界隈の建築にどのように導入されているかを徹底的に検証します。
    知られざる装飾の歴史をひもとき、新たな建築の楽しみ方を提案します。

■お問い合わせについて
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誠品生活日本橋:03-6225-2871(平日11時~20時/土日祝10時~20時)