2023-05-18

【会社の社会史】「オフィスとサラリーマン『サラリーマン』とは何ものなのか?」

日本人にとって「会社」とは何なのか。「社員」であるということは、一体何を意味しているのか。明治期において、同じ意味として使われたこともあるという「会社」と「社会」。日本人にとって、いまなお「会社」も「社会」もよくわからないものとしてあり続けているのかもしれません。

昨年11月からスタートした全7回のイベントシリーズ「会社の社会史ーどこから来て、どこへ行くのか?」。コクヨのオウンドメディア「WORKSIGHT[ワークサイト]」のプログラムとして、民俗学者の畑中章宏さんとともに、改めて日本人と会社をめぐる、わかったようでわからない関係性を考え直す、〈経営民俗学〉という新たな試み。

6月20日に開催するシーズン2第3回のテーマは「オフィスとサラリーマン 『サラリーマン』とは何ものなのか?」。サラリーマンはいつ社会に登場したのか?オフィスへの通勤にはどんな意義があるのか?サラリーマンにおける「幸福」とは果たして何なのか?こうした疑問をめぐって、鈴木貴宇『〈サラリーマン〉の文化史──あるいは「家族」と「安定」の近現代史』(青弓社)、五十嵐彰・迫田さやか『不倫──実証分析が示す全貌』(中公新書)の2冊を手がかりに、現地参加するみなさんと一緒に、ワークショップ形式で考えていきます。
「会社」に関するもやもやを参加者とともに考える「会社の社会史」の第2シーズン。ぜひ奮ってご参加ください!

■課題図書(主要参考文献)
『〈サラリーマン〉の文化史──あるいは「家族」と「安定」の近現代史』鈴木貴宇|青弓社
https://www.seikyusha.co.jp/bd/isbn/9784787235091/
『不倫──実証分析が示す全貌』五十嵐彰・迫田さやか|中公新書
https://www.chuko.co.jp/shinsho/2023/01/102737.html

※イベント当日は課題図書をベースに議論を進めます。事前に読んでいただくことを推奨いたします(参加条件ではございません)。

■イベント情報
日時:2023年6月20日(火)19:00~20:30(終了時間は変更の可能性あり)
場所:誠品生活日本橋「FORUM」/オンライン(Zoomウェビナー)
参加費 :会場観覧 1,500円(税込)/オンライン 1,000円
定員:会場観覧 30名
※お申込み締め切りは6/19(月)23時まで
※社会情勢によりイベントを延期、中止する場合がございますので、予めご了承下さい。

■アーカイブ配信につきまして
・イベントチケットご購入の方限定で、後日アーカイブを配信予定です。
・アーカイブ視聴用URLはPeatixメッセージにて配信いたします。
・なお、配信URLの第三者への開示、共有、録画、録音等は固く禁じます。

イベントお申込み、詳細はこちら
第2シーズン第3回「単回チケット」

  • 畑中章宏 Akihiro Hatanaka
    1962年、大阪府生まれ。民俗学者。民間信仰・災害伝承から最新流行の風俗まで幅広い対象に取り組む。著書に『災害と妖怪』『忘れられた日本憲法』(ともに亜紀書房)、『天災と日本人』『廃仏毀釈』(ともにちくま新書)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)、『死者の民主主義』(トランスビュー)、『五輪と万博』『医療民俗学序説』(ともに春秋社)ほか多数。

  • 山下正太郎|Shotaro Yamashita 
    本誌編集長/コクヨ ヨコク研究所・ワークスタイル研究所 所長。2011 年『WORKSIGHT』創刊。同年、未来の働き方を考える研究機関「WORKSIGHT LAB.」(現ワークスタイル研究所)を立ち上げる。2019年より、京都工芸繊維大学 特任准教授を兼任。2022年、未来社会のオルタナティブを研究/実践するリサーチ&デザインラボ「ヨコク研究所」を設立。

  • 若林恵|Kei Wakabayashi
    黒鳥社コンテンツディレクター。平凡社『月刊太陽』編集部を経て 2000年にフリー編集者として独立。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社設立。著書『さよなら未来』(岩 波書店・2018年4月刊行)、責任編集『次世代ガバメント 小さくて大きい政府のつくり方』、『週刊だえん問答』など。「こんにちは未来」「blkswn jukebox」「音読ブラックスワン」などのポッドキャストの企画制作でも知られる。
    https://blkswn.tokyo/

  • 工藤沙希|Saki Kudo
    1991年青森県生まれ。コクヨ ヨコク研究所研究員/WORKSIGHT編集員。「選べなさ」「社縁」「現代私祭」などへの関心を軸に、民俗学的な視点でのフィールドワーク、聞き取り、参与観察などの質的調査を中心とした社会研究に取り組む。