2024-06-01

トークイベント「近代台湾画家の巨匠、陳澄波の生涯とその時代」

日本統治時代に活躍し、二・二八事件で命を落とした画家、陳澄波。
今でこそ台湾の近代美術を代表する画家として知られていますが、その存在が戦後に再び語られるようになるまでには長い時間が必要でした。
その絵はいかに守り抜かれ、現代に伝わったのか。現在その生涯と作品を次の世代に伝えていくために、台湾でどのような試みが行われているのか。
話題の小説『陳澄波を探して 消された台湾画家』の訳者をつとめた栖来ひかりさんと、陳澄波文化基金会の会長で陳澄波のお孫さんでもある陳立栢さんをお招きし、お話をうかがいます。

■イベント情報
日 時 :2024年6月15日(土)14時00分~16時00分(終了時間は変更の可能性あり)
 ※トークイベント終了後、サイン会を行います。
  対象は、当日、誠品生活日本橋にて「陳澄波を探して」もしくは、栖来ひかりさんのご著書をお買い上げの方。
開 場: 13時45分
場 所 :誠品生活日本橋内 イベントスペース「FORUM」(COREDO室町テラス2F)
参加費 :無料

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会場観覧オンライン

  • 栖来ひかり(すみき ひかり)
    文筆家。山口県出身。2006年より台湾在住。著書に『台湾と山口をつなぐ旅』(西日本出版社)、『時をかける台湾Y字路――記憶のワンダーランドへようこそ』(図書出版ヘウレーカ)、『日台万華鏡――台湾と日本のあいだで考えた』(書肆侃侃房)、『台湾りずむ――暮らしを旅する二十四節気』(西日本出版社)がある。

  • 陳立栢(ちん りっぱく)
    財団法人陳澄波文化基金会会長。『陳澄波全集』(全18巻)の刊行にたずさわり、舞台劇『藏畫』(飛人集社劇團)の上演や、台湾の歴史をつたえる漫画シリーズ《集合!RENDEZVOUS》を創刊するなど、積極的な文化活動を展開している。

  • 書名:「陳澄波を探して 消された台湾画家の謎」
    著者:柯 宗明 訳者:栖来 ひかり
    出版社:岩波書店 刊行:2024年2月28日
    価格:3,300円(税込) ISBN:9784000616256
    一九八四年、台北。駆け出しの画家、阿政のもとに奇妙な依頼が持ち込まれた。古い絵画の修復だが、作者は明かせないという。阿政が恋人の新聞記者、方燕と調査に乗り出すと、長い間歴史から抹消されていた画家・陳澄波の存在が浮かびあがり……。日本統治時代の台湾に生まれ、二・二八事件で幕を閉じた苦闘の生涯を描く歴史小説。

    ▶陳澄波(ちん とうは)1895-1947
    1895年、台湾嘉義に生まれ、12歳で入学した公学校で写生と水彩画を習い、その後、師範科に進む。卒業後は教職に就くも、美術への思いは捨て難く、1924年、29歳で東京美術学校(現在の東京藝術大学)に留学。26年には油彩『嘉義の街はづれ』が台湾人画家として帝展(第七回)に初入選した。卒業後は上海に渡り、31年、中華民国の第1回全国美術展覧会では「現代中国を代表する12人の画家」に選ばれた。32年に上海事変が勃発すると帰台を余儀なくされ、その後34年には「台陽美術協会」を結成。台湾各地で美術展を開催し、台湾美術界の活性化に尽力した。

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