2026-09-01

【誠品選書】2026年9月おすすめ書籍

当店の書籍担当者3名が8冊ずつ推薦した準新刊の中から、毎月8点選んでいる誠品選書。
2026年9月も新たな選書が揃いましたので、ご紹介いたします。

  • 『兵庫県政問題 運動篇』
    著者:ドンマッツ他 出版社:花伝社
    2024年、現知事を告発した県職員が公益通報
    保護法に反した知事自身により処分されたこ
    とに端を発し、今も揺れ続ける兵庫県。立ち
    上がった市民の闘いの日々が刻まれる。同時
    発売の「言論編」と合わせて必読。

  • 『永遠の記憶』
    著者:東野圭吾 出版社:文藝春秋
    天才物理学者の湯川学が、不可解な事件を科
    学的な視点で解き明かす、“ガリレオシリーズ”
    最新作。湯川の相棒とも言える女性刑事、内
    海薫が襲われた事件から紐解かれる20年前の
    記憶。今年7月に逝去された著者の代表作
    『容疑者Ⅹの献身』とともにお読みください。

  • 『とにかく、デモ!』
    著者:チョン・ボラ 出版社:現代書館
    韓国で人気のSF作家にして翻訳家、アクティ
    ヴィストの著者による、デモの現場報告。日
    本と同様の社会課題に、かくも明るく、軽や
    かに、当然のように路上に出る人びとの表情
    が克明に描かれる。同時に、彼我の民主主義
    への理解の異なりが否応なく胸に響く一冊。

  • 『芸術の発見』
    著者:岡﨑乾二郎 出版社:フィルムアート社
    “知識がないと分からない”というアートの壁
    を取り払う一冊。AIとの自由な会話を通し、
    何度も問い直すやりとりから思いがけない発
    想がひらめく面白さを明かす。正解探しから
    抜け出し、いつもの世界を新しく捉え直した
    い人に届ける一冊。

  • 『刑務所の文章教室』
    著者:大塚敦子 出版社:紀伊國屋書店
    島根県の刑務所で行われている文章教室。こ
    こで行われている創作のワークは、自分の気
    持ちを自分の言葉で表現できるようになるこ
    とは誰にとっても大切であることに気付かせ
    てくれる。この講座によって受講生たちが変
    化していく様子は感動的である。

  • 『願うのは私に禁じられたこと』
    著者:梁貴子 訳者:小山内園子 出版社:文藝春秋
    「女性たちが手にしたのは権利ではなく消費
    の平等だった」―本書は30年以上前の小説だ
    がこのセリフは現在の状況と変わらない。フェ
    ミニズムへの関心を飛躍的に高めた『82年生
    まれ、キム・ジヨン』(2016年)のはるか前に
    同じ問題を提起した作品が存在したのである。

  • 『良い子でいたら幸せになれるんじゃなかったのかよ』
    著者:白瀬世奈 出版社:百万年書房
    30才まで“良い子”であり続けてきた著者が、
    急に“自分がわからなくなって”仕事を辞めた。
    過去を振り返り、見つめ直す喪失と再生の過
    程が刻まれた文章をZINEにした。全国の読者
    に支持されたそのZINEが、改めて百万年書房
    から出版され、現在大ヒット中。

  • 『それはどこでも起こり得る 壊れゆく世界への抵抗』
    著者:ブレイディみかこ 出版社:文藝春秋
    極中、クラス・シーリング、テクノ大衆、リ
    マイグレーションなど、いま英国で問題と
    なっている言葉を取り上げ、民主主義が崩壊
    しつつある世界で何が起きているのかを説い
    た一冊。いま求められるのは、これらの言葉
    を読み解き、自ら考え、判断する力である。

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台湾の誠品書店では、毎月「誠品選書」を選出しています。
1990年11月のスタート当時から、選書の基準を「すでに重版されたもの、版権のないもの、一時的に流行しただけのもの、通俗的な本は選ばない。学術的、専門的なもの、一般向けのものなどを問わず、難しいものである必要はないが、創作と出版に対する誠意があるものならジャンルを問わず推薦書籍とする」としました。

2019年、東京の日本橋にオープンした当店でも、「誠品選書」を通して読者に誠品の観点を伝えていきたいと考えています。日本の多種多様な出版物の中から、その月の代表的で、話題性、独創性があり、編集が優れている書籍をセレクトし、プレゼンテーションと投票によって、毎月8点の誠品選書を選出しています。