2019-11-24

龍応台「境界を越えて書く」



激動の近代史を生き抜いた中国人のライフ・ヒストリーを描いてきた龍応台の作品は、中国語圏で絶大な人気を誇っている。既刊の『台湾海峡一九四九』と『父を見送る』を振り返りながら、今般、新たに邦訳が出版された『永遠の時の流れに―母・美君への手紙』について紹介し、彼女がライフワークとしてきた「境界を越えて書くこと」について話を展開する。

イベント概要
【講師】龍応台 氏(作家、評論家、元台湾行政院文化部長)
【司会】阿古智子(東京大学総合文化研究科・准教授)、通訳(劉燕子『永遠の時の流れ へー母・美君への手紙』訳者)
【日時】11/24(日) 15:00 〜 17:00 ※開場14:30〜
【場所】コレド室町テラス2階 誠品生活日本橋 FORUM
【ご参加】無料。椅子席 30名(事前にご予約が必要です)
ご予約はこちら
【主催】東京大学阿古智子研究室

プロフィール
龍応台(りゅう・おうだい) 氏
1952年、台湾の高雄に生まれる。1974年、成功大学外国語学部卒業。1982年、カンザス州立大学にて英米文学博士号を取得。1985年、『中国時報』紙上に掲載された評論が戒厳令下の台湾社会で大きな反響を呼び、その後出版された『野火集』は台湾の出版界において空前のベストセラーとなった。その後も、次々に話題作を発表。1986-1999年にはスイスとドイツに滞在。1999-2003年、台北市文化局局長を務める。2005年、国境を越える言論活動や青少年の文化交流を推進する龍応台基金会を設立。台湾清華大学教授、香港大学孔梁巧玲傑出人文学者を歴任し、2012-2014年に台湾行政院文化部長を務めた。邦訳されている代表作に『台湾海峡一九四九』『父を見送るー家族、人生、台湾』があり、今般、新たに出版されたのが『永遠の時の流れへー母・美君への手紙』(集広舎)である。