
当店の書籍担当者3名が8冊ずつ推薦した準新刊の中から、毎月8点選んでいる誠品選書。
2022年4月も新たな選書が揃いましたので、ご紹介いたします。
『1930台湾烏山頭』
著:謝金魚 出版社:北國新聞社
1920年から10年にわたり台南の水利事業を先導し、烏山頭ダムを建設した日本人、八田與一と、工事を絵画に遺した伊東哲の仕事を物語の形でまとめた書籍の翻訳。台湾では有名な日台交流の歴史を日本側に伝える貴重な一冊。
『科学法則大全』
絵:アダム・ダント 文:ブライアン・クレッグ 出版社:化学同人
生活のさまざまな場面には、実はいつもどこでも科学法則や自然現象が働いている。
13 枚の見開きのイラストの中から、 それらの法則を探し当てる形で、楽しみながら科学に親しむ心を育てられる、創意工夫に満ちた一冊。
『アセンブリ 新たな民主主義の編成』
著:アントニオ・ネグリ マイケル・ハート 出版社:岩波書店
『帝国』『マルチチュード』等に続くネグリ=ハートの最新翻訳書は、我々が自明のものとして受け入れている公=私や国 =個の関係を共(コモン)に開放することが必要と説く。全員参加による意思決定が社会を変える可能性とは。
『「一万円選書」でつながる架け橋』
著:岩田徹 出版社:竹書房
北海道にあるいわた書店が始めた「一万円選書」。廃業寸前だった本屋はこのサービスで一躍全国に名を轟かせた。一万円の予算でお客様一人一人に合った本を選ぶ、その方法を店主が詳細に伝える。書店業界の現状と未来についても考えさせられる一冊。
『チェルノブイリ』
著:アダム・ヒギンボタム 出版社:白水社
1986年4月、世界を震撼させたチェルノブイリ原発の爆発事故はなぜ起こったか。史上空前の大惨事の、現在に至るまでの経過と、2011年フクシマにも連なる権力の誤謬について。そしてまたロシアによるウクライナ侵略で話題に上る“核”を考える。
『シャーロック・ホームズの建築』
著:北原尚彦 村山隆司 出版社:エクスナレッジ
シャーロック・ホームズシリーズに出てくる建物を取り上げた一冊。原作の描写や建築用語を拾い上げ、分析し、こんな間取りではなかったかと図入りで考察。 原作を読んでいない読者のためにストーリー展開を最低限把握できるようにという気配りも。
『五色のメビウス』
著:信濃毎日新聞社 出版社:明石書店
信濃毎日新聞が外国人労働者をテーマに取り組んだ連載をまとめた一冊。タイトルは外国人を思いやることが、巡り巡って自分たちのためにもなるという意味。新型コロナ下の最新の実態に迫り、彼らが直面している現実や入管問題などを網羅。
『オークション・デザイン』
著:ポール・ミルグロム 出版社:早川書房
市場を設計するオークション理論は、通信業者へ周波数帯を分配する時に役立った。本書は、市場の需要と供給でマッチングが行われる際の価格決定や財の分配に関する最新の手法を紹介する。神ではなく、人の「見える手」がモノの値段を決める。
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