2023-05-27

【トークイベント】『ピッツァ職人』刊行記念 ナポリの魅力を、語り尽くす夜!

5月19日、井川直子さんの『ピッツァ職人』が発刊となりました。
本書のなかで、ピッツァ職人たちの生き様とともに印象的なのは、彼らがナポリという街に魅せられ、日本に戻っても「早くナポリに帰りたい!」と渇望していること。

本イベントのゲストで、世界中を旅した末にナポリに辿り着き、日本におけるナポリピッツァのパイオニアとなった大坪善久さんは、こう語ります。
「それぞれが主張し合って全然まとまらず混沌としています。でもそれこそが圧倒的な魅力で(…)こうあるべき、なんてなくていいんだなと思えるんです」

紀元前に創建された都市国家としての歴史をもち、イタリアの中でも、独特の文化をもつナポリ。かつては「マフィアの街、ゴミの街」とまで呼ばれながら、人を惹きつけてやまないその魅力に迫ります。

ピッツァ好き、ナポリ好き、イタリア好き、旅好きなみなさま、奮ってご参加ください!

■イベント情報
日 時 :2023年6/12(月)19:00~20:30(終了時間は変更の可能性あり)
場 所 :誠品生活日本橋/オンライン(Zoomウェビナー)
参加費 :1,000円(税込)
定 員 :会場 30名

お申込み、詳細はこちら
会場観覧オンライン

  • 井川直子(いかわ・なおこ)
    1967年、秋田県生まれ。文筆業。レストラン取材のほか、主に料理人、生産者など「食」と「飲」まわりの人々、店づくりなどの記事を雑誌・新聞等に寄稿。著書に『シェフを「つづける」ということ』『昭和の店に惹かれる理由』(以上、ミシマ社)、『シェフたちのコロナ禍』(文藝春秋)、『東京の美しい洋食屋』(エクスナレッジ)、『変わらない店』(河出書房新社)などがある。第6回(2021年度)「食生活ジャーナリスト大賞 ジャーナリズム部門」を受賞。2023年4月、『東京で十年。』(プレジデント社)を上梓。

  • 大坪善久(おおつぼ・よしひさ)
    1972年、福島県会津若松市生まれ。22歳で初ナポリ。以来、ナポリを中心としたイタリアでの旅と生活は延べ約4年に及ぶ。そのうち修業期間は「ラ・スパゲッタータ」「ピッツェ・ヱ・ピッツェ」ほかで2年4カ月。帰国後、愛宕「サルヴァトーレ・クオモXEX」を経てグラナダに入社し、数々のピッツェリアを率いる。中目黒「ダ・オルト」ほかを経て、2010年8月4日、日本橋堀留町に「ピッツェリア イル・タンブレッロ」を独立開業。

  • 書名:ピッツァ職人
    著者:井川直子 出版社:ミシマ社
    価格:2,000円(税込) サイズ:四六判並製
    ISBN:978-4-909394-87-3
    「ピザ」しかなかった国で、 「ピッツァ」を焼く――
    本場ナポリの薫陶。
    庶民のソウルフードを焼く誇り。
    生地と窯に没頭する境地。
    職人たちの生き様に、12年越しで迫った、 圧巻のノンフィクション。
    何がやりたいのかわからない、と生きてきた私は、そっち側の人たちはきっと特別なのだと思っていた。
    だけど中村は、「やりたいこと」を一度失った人でもある。真っ暗な場所で、彼はただ、微かに振れた自分の心に従った。
    (略)さらには取材を重ねるうち、本書に登場する職人のほとんどが、そうした心の振れを見過ごさなかった人たちだと知った。
    出合いとは、はじめから運命的な顔をしているわけじゃない。
    逆に言えば、人は誰でも特別になれる、ということだ。(「あとがき」より)