
映画には人生を変える力があるー
半世紀以上にわたり映画の世界に関わり、93歳の現在もなお現役を続け映画配給、宣伝に携わる多くのスタッフからも絶大な信頼を得る秦早穂子さんと30年以上ミニシアターの作品編成に携わってきた中村由紀子さん。仕事をきっかけに長いお付き合いだという二人。
“映画館の扉は現実と異世界の境界だった”という秦さんがたくさんの映画に何を感じ、どんな風に人生に影響を受けてきたのか、また今後の秦さん的映画との付きあい方とは。
ネットの普及により観客の映画の見方や関り方が大きく変わってきたことを痛感する中、原点回帰し、改めて映画の楽しみ方を語りあう秋のひととき。
■イベント詳細
日 時:2024年9月28日(土) 17:00~18:30
定 員:30名
場 所:誠品生活日本橋内 イベントスペース「FORUM」
参加費:無料
※予告なく、イベントを延期、中止する場合がございます。
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イベント参加
■登壇者ご紹介
秦 早穂子(はた さほこ)映画評論家/エッセイスト
1931年東京生まれ。
1957年フランスに渡り、ジャック・タチ『ぼくの伯父さん』で初めて映画買い付けの現場に参加。クロード・シャブロル、エリック・ロメールなどの作品に直にふれ、ヌーヴェル・ヴァーグが生まれる瞬間に立ち合った。
セフ(通称SEF;セフ。フランス映画輸出輸入組合日本事務所、後の)新外映に入社。一時、退社してパリへ。1959年、新外映企画部長として27歳のとき、ジャン=リュック・ゴダールのデビュー作『勝手にしやがれ』を撮影中に世界で最初に買い付け、パリ公開の10日後、1960年3月26日、日本公開にこぎつけた。
ルネ・クレマン『太陽がいっぱい』、ゴダール『女は女である』など、数々の名作を日本に輸入した。退社後はジャフラを設立し、ヨーロッパのテレビフィルムやファッションの紹介などの仕事に従事。以降、ジャーナリストとして外国映画の紹介に努め、現在も朝日新聞 映画評のメンバーである。
著書に『スクリーン・モードと女優たち』『パリに生きる女たち』『グレの世界』『「椿姫」と娼婦マリ』『シャネル20世紀のスタイル』自伝的小説『影の部分』、共著に『パリ・東京井戸端会議』(岸恵子氏と)『映画輪舞(ロンド)のように』(山田宏一氏と)、訳書に『獅子座の女シャネル』(ポール・モラン著)『シャネルの生涯とその時代』(エドモンド・シャルル・ルー著)などがある。フランスより1979年芸術文化賞、2024年ルネサンス・フランセーズ フランス文化普及賞 メダイユ・ドール受賞。その他日本映画ペンクラブ賞、山梨文化賞など受賞。
中村 由紀子(なかむら ゆきこ)
1958年東京生まれ。東急文化村 美術・映像事業部
日本ヘラルド映画を経て、89年(株)東急文化村へ入社。
Bunkamura開館当初からル・シネマの番組編成を担当。カンヌ、トロント、ベルリン映画祭等に各年参加し選定した作品を含め上映作品は600本を超える。
主な上映作品は『カミーユ・クローデル』(88)、『さらば、わが愛 覇王別姫』(93)、『初恋のきた道』(99)、『花様年華』(01)、『オアシス』(02)、『パリ・オペラ座のすべて』(09)、『愛、アムール』(12)、『海は燃えている』(17)、『君の名前で僕を呼んで』(18)、『偶然と想像』(21)、『悪は存在しない』(24)など。
『髪結いの亭主』(90)を始めとしたパトリス・ルコント監督作品や、『トリコロール 3部作』のクシシュトフ・キェシロフスキ監督作品を多数上映。
自社提供作品として『ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ!』(11)、『ディオールと私』(15)、自社配給作品として『大いなる自由』(23)がある。
Bunkamuraル・シネマは長期休館中につき、現在はBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下として営業中。
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