2021-11-10

【2021台湾文学展】第三弾:味の台湾(後編)

台湾の美食をテーマにしたおすすめの名作

  • 『台湾グルメ食べ歩き記』(台北小吃札記)

    「小吃のエスプリは、市井の人々の素晴らしさを表している」──、街角の店や屋台の小吃をこよなく愛する、台湾文学界のB級グルメ家として名高い舒國治。路地裏に息づく台北の食の魅力と人間讃歌を、舒流に小気味よく描いた美食エッセイ集。粋を尽くした全67篇を収録。

  • 『日々の三食、朝・昼・晩』(日日三餐,早‧午‧晚)

    数百万人のフォロワーを誇る、美食家で暮らし実践家の葉怡蘭。20年にわたる、何気ない日々の600品もの主菜、副菜、デザートの一つひとつを丹念に調理し、書き留めたファン垂涎の集大成。おかわり必至のおいしいごはんが冷めないうちに、どうぞ心ゆくまで召し上がれ。

  • 『台湾料理の醍醐味』(台菜本味)

    手の込んだ上品な宮廷料理と違って、台湾料理(台菜)の真髄は、大皿に盛られた料理をワイワイガヤガヤみんなで一緒に食べる「辦桌(バンドッ)」にある。冠婚葬祭時に、屋外の円卓を囲んで食事を取りながら交流を深める風習、その知られざる素顔と醍醐味が明らかに。

  • 『良露家の味』(良露家之味)

    味覚は郷愁であり、味は記憶を呼び覚ましてくれる。どんな料理にもそれぞれの人生の物語がある。想い出の味を辿ることで、父親や祖母との日々の日常茶飯事が静かに語られていく。その家庭でしか食べられない味から立ち上がる、時代の面影と幸せのひと時……。

  • 『国宴と家宴』(國宴與家宴)

    美食家の原点ともいえる、記憶の中の台所。来客をもてなすために、母が腕によりをかけて作った、さまざまなごちそう料理。王家のおうちフルコースの記録から垣間みる、味わい深い暮らしの断片。家での宴を取りまくエピソードを薀蓄あふれるタッチで仕上げた、この上なく美味な一冊。

2021年12月末まで、誠品生活日本橋の「台湾文化視点コーナー」にて絶賛展示販売中。ぜひお越しください。