
江戸時代、日本橋には毎年長崎からオランダ人一行がやってきていました。
『えほん ときの鐘』は、はじめて外国人に出会った日本の少年とオランダの青年の交流、そして、ふたりが見た江戸のまちを日本画家である小林豊氏が情感豊かに描き上げた絵本です。
ページをめくるごとに広がる美しい江戸のまちなみは、海外から見た江戸の美しさにもつながり、「多文化共生」を体感できる作品でもあります。
小林豊氏が描いた江戸のまちを、絵本として立体的にまとめたのが装丁・本文デザインを手がけた装丁家の矢萩多聞氏。おふたりから、本作への思いと絵本づくりにまつわる裏話を対談形式でお話しいただきます。また、自身の足でまちを歩き、人びとの暮らしぶりを描きつづけてきた小林豊氏に、日本橋の歩き方について語っていただきます。
まちのようすが変わっても、足元に目を向けると昔のまちが見えてきます。そしてそこから、未来のまちの姿も立ち上がってきます。日本橋石町にあった「ときの鐘」の音が、江戸と東京の過去・現在・未来をつなぎます。
■イベント詳細
日 時:2024年9月24日(火) 18:30~19:30
≪会場観覧≫ ※開場 18:20
定 員:40名
場 所:誠品生活日本橋内 イベントスペース「FORUM」(COREDO室町テラス2F)
参加費:無料
≪オンライン≫
場 所:Zoomウェビナー
参加費:無料
※予告なくイベントを延期・内容変更・中止する場合がございますので、予めご了承下さい。
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会場観覧/オンライン
■登壇者ご紹介
小林豊(こばやしゆたか)
1946年、東京生まれ、在住。
立教大学社会学部卒業後、イギリス留学中に画家を目指す。
1970年代初めから80年代初めにかけて中東やアジア諸国をたびたび訪れ、その折の体験が作品制作の大きなテーマとなっている。
主な作品に、『せかいいちうつくしいぼくの村』(産経児童出版文化賞フジテレビ賞)、『ぼくの村にサーカスがきた』、『せかいいちうつくしい村へかえる』、『えほん 東京』、『まち ぼくたちのいちにち』、『えほん北緯36度線』(以上ポプラ社)、『さくらのまち』、『あいたい友だち』(ともに佼成出版社)、『淀川ものがたり お船がきた日』(岩波書店)など。
矢萩多門(やはぎたもん)
画家・装丁家。Ambooks代表。1980年横浜生まれ。
9歳のとき、はじめてネパールを訪れてから、毎年インド・ネパールを旅する。中学1年生で学校を辞め、ペンによる細密画を描きはじめる。
1995年から、南インドと日本を半年ごとに往復し暮らし、銀座、横浜などで個展を開催。
2002年、対談本『インド・まるごと多聞典』(春風社)を刊行。この頃から本をデザインする仕事をはじめ、これまでに600冊を超える本をてがけ、小林豊氏の作品『海峡のまちのハリル』(三輪舎)『えほん ときの鐘』(ポプラ社)の装丁と本文デザインを担当。
2012年、京都に移住。
2016年、デザイン事務所の屋号をAmbooksとし、リトルプレスの出版を開始。
現在、インド、京都を行き来し、本づくりと画業、ワークショップなど多岐に渡って活動中。著書に『本とはたらく』(河出書房新社)、『美しいってなんだろう?』(世界思想社)、『たもんのインドだもん』(ミシマ社)、『本の縁側』(春風社)、共著に『タラブックス』(玄光社)、『本を贈る』(三輪舎)などがある。
■書籍ご紹介
書 名:えほん ときの鐘
出版社:ポプラ社
価 格:2,200円(税込)
ISBN :978-4-591-18182-9
発売日:2024年6月
言葉が通じなくても、美しいまちはふたりの心をつないでくれる。
江戸時代にはじめて外国人に出会った少年と江戸のまちの物語。
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